〈話題のお店〉森山酒造 造り酒屋の道具たち

「蔵開き」で見られる造り酒屋の道具たち

森山酒造が4年ぶりに開催した「蔵開き」からもうすぐ1年。

「楽しかった」、「初めて行ったけどよかった!」という声をいろんなところで聞きました。

昨年は朝の連続ドラマでも酒造りの様子が再現されて、ますます興味が湧きました。

昔は、杜氏が蔵人を引き連れて蔵を訪れ、歌いながらお酒を仕込んでいたのかなと想像します。

大正の創業より100年、地元唯一の酒蔵である「森山酒造」にも、その道具がありました。

今回は、その道具をご紹介します。

左手はお酒を販売する大保酒店。右手が酒蔵で、蔵開きの時は開放されます。

きつねとたぬき!?

酒蔵開きの酒造の片隅に、実は色々な道具が紹介されていました。

みたことのない様々な形の道具。

名前もよく見ると、「きつね」と「たぬき」?

こちらが「きつね」。

「きつね」は、酒のもろみを汲み出し袋に入れる時に使う桶。

袋の口に注ぐ時に扱いやすいように、一部がとがった形をしており、形がキツネの顔に似ていることから、そう呼ばれたそう。

こちらが「たぬき」。なんとなく形は似ているのですが・・・。

「たぬき」は、「きつね」と同じく、桶の醪(もろみ)を酒袋に入れる時に使います。

小判形の小桶に、醪出し口として竹の太い筒をつけたものになります。

「きつね」に比べると、丸い感じがたぬきのイメージにているような。

壁にかかる長い竹が「かっぽ」

「かっぽ」とは、「竹」のことを呼びます。

「かっぽ酒」という名前もありますよね。

かっぽは、竹の中に入った醪を取り出し、熟成を検査する道具だそうです。

「汲桶(くみだめ)」

「汲桶(くみだめ)」は、酛(もと)造り、醪造りで使われるもので、汲み出す時に使う道具だそうです。

蔵開きの時には解放される、蔵の中の様子

蔵の上の方を見てみると、二階にたくさんの樽がありました。

その当時に想いを馳せながら、今年も「蔵開き」で美味しいお酒をいただきたいですね。

尚、今年の「酒蔵開き」は、4月6日(土)、7日(日)に開催されます。

森山酒造株式会社(大保酒店)

【住所】 福岡県小郡市大保1067-1

【TEL】 0942-75-2302(本店)  

0942-75-2526(直営店)

【FAX】 0942-75-6531

【営業時間 】09:00~19:00

【定休日】 なし

【HP】http://www.karoku-sake.com/index.html

【instagram】https://www.instagram.com/moriyama___shuzo/

取材/ミ・シ・ラ・ン小郡取材クルー nami